脳内整理Blog 〜Shota Hisahiro〜

読書×海外×食物

「10歳から身につく 問い、考え、表現する力」〜10歳の子供がいても、いなくても。10歳の頃の自分を振り返るためにも。〜

 最近、読書する時間がなかなか取れない中だったけど、1番当たりだった本。

 

 

そもそも、子供もいないし、結婚すらしてない僕が、

なんでこんな書名の本を読んだのか…?

 

確かAmazonKindleセールみたいのだったからなんですけど、

 

最近、姪っ子が可愛すぎて、

もう親になった気分で、読んでみたって次第でございます。

 

読むまでは、

・著者(斉藤淳氏)がどんな人なのか、

・イェール大学がどんな大学なのか、

・親世代以外が読んでも意味あるのか、

とかとか、なんにもわかってなかったけど、

 

今なら、

・著者(斉藤淳氏)がどんな人なのか、→すごい人

・イェール大学がどんな大学なのか、→すごい大学

・親世代以外が読んでも意味あるのか、→すごい意味ある

ってことがわかりました。

 

…まじめに書くと、

自分が子供の頃ってどんなこと考えてたのかなー

とか

これからどういう「大人」になっていけばいいのかー

とか

どういうふうに生きていこうかなー

とかとか、考えるいい機会になりました。

 

「正しく学ぶ方法と、自ら問うことを忘れなければ、君はなににだってなれる」ということがメッセージみたいで、

 

最近、方向の合った努力は報われる的なことをよく聞くけど、

10歳ぐらいでこの言葉に出会ってたら、どう反応してたかなーと思いながら読み進めてみました。

 

イェール大学は「教養教育」にこだわっているそうで、

僕が大学生の頃は、教養って言ったら、単位が簡単にくれる授業って認識しかなかったですが、

イェール大学のレヴィン総長曰く、

「科学の最先端に立ってみればわかりますが、何が真理かは必ずしも自明でなくなることがあります。新しい検証課題に対して、新しい手法を考案しながら立ち向かわなければならないことが多いのです。

 真に革新的な課題に取り組んでいるときには、それまでに答えのない課題に対して批判的に、そして真剣に取り組んだ経験が生きてくるものです。だからこそ、将来は物理学者になるかもしれない若者が、第一次大戦がなぜ勃発したのか議論することが大切なのです。未来の生物学者が、シェイクスピアを分析的に読んでいくことも同じ意味で必要なことです。困難な時代だからこそ、政治や実業の世界で指導者としての役割を果たしたいなら、情報を分析的かつ論理的に見つめる能力が必要になります。だから法科大学に進学する学生が解説学や離散数学を学んだりする必要があるのです」

 

ということで、こういう生き方ってすごくいいなって思う…。

ただまずは1本目の軸というか生きていく道を見つけなきゃいけないんですけど。

 

まずこの本に出会って、

こういう風に自分なりにまとめてみて、

これを一つの考え方として、色んなものや人に関わっていけたらいいんじゃないでしょうか。

 

ということで。

他にも、面白かった部分のざっくり引用。

・古代中国で、食客を養い、色々な意見・知識を求めることができたのは貴族だけ。でも現代社会はネットでその特権を手にしている…ただそのことを意識して、準備していますかと。

・問いを発し、論理的に考え、仮説を設定して、検証する。頻繁に抽象と具体を往復。いきなり具体的な正解に飛びつくな。

・本を読むメリット[コストが安い][一定の品質保証][自分の知識・価値観との照らし合わせ] 

・passiveに過ごすか、activeに過ごすか。

 などなど。

 

書名からは想像できないぐらい、

読む立場や、人によって色んな読みからができる良書だと思います。

 

ぜひぜひ。

 

でわーん。